蟹の思い出エトセトラ。

子供の頃「蟹」と言えば

缶詰のものしか知りませんでした。

 

缶を開けると油紙に包まれたアレ。

それがどんな種類の蟹であるか

そんな事はどうでもよろしい。

とにかく「蟹」は缶詰でしか

食べられないとばかりと思っていました。

 

物心ついてから

「あれ、こんな形してたのね。」

だって蟹と言えばサワガニ位しか

知りませんでしたから。

あの缶詰の中に入っていたのが

脚の一部だと知ってビックリ。

その大きさは

想像できなかったのであります。

 

採れる場所で呼び名が変わり

値段も違う。

今では

「ちょっと蟹でも食うか。」

とはいかないのですね。

旬の蟹など到底私の口には入りません。

私の懐具合では。

高い。

 

昨日面白い話を聞きました。

その方曰く

「蟹はカニカマの方が美味い。」

「はぁ?」

でもね、

あれには蟹なんざ全然入っていません。

「要は雰囲気よ。」

食べ方次第だそうです。

 

まず丼に暖かいご飯をたっぷり。

そこにカニカマをほぐした物もたっぷり。

真ん中に少し窪みを作り

そこに卵の黄身を落とし

海苔をパラパラ。

仕上げにお醤油を垂らして

かき混ぜる。

これが美味いそうな。

 

これを私と同じ悪食の方が言うなら

まだわかる。

しかし当人は私も認める

「食通」。

何度か食事を共にしたことがありますが

私と違う「本格派」です。

意外でした。

 

そう言えば

去年でしたか

子供の誕生日に食事でもと思い

知っている店に電話掛けまくったのですが

連休中で日にちが悪く、

なかなか席が取れません。

もっとも、連休だから子供も

帰って来ていたんですけどね。

そんで、

「じゃ蟹でも。」

と電話をかけてみましたら

運よく取れました。

 

で、実際食べ始めると

確かに久しぶりの「蟹」ではありましたが

食べるのが大変面倒。

 

思い出しました。

蟹って食べるのが面倒だった事を。

手も汚れる。

バキバキ折って、

実にワイルドな光景が展開されます。

img_0659

これだったら

「カニカマの方が良いわい。」

が、正直なところ。

どうせ私は「生」では食べられませんので

「甘味がどうの、舌触りがどうの」

はまずありませんから。

 

そう言えば

現在の「カニカマ」

実に良くできています。

「雰囲気」

かの食通の言う事が

妙に納得できるのであります。

 

お試しあれ。

私は未だだけど。

 

アイキャッチは三越さんのです。

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