母の財布から思い出される我が家の暗黒の歴史。その1

人には悩み事や思わぬ出来事が

それぞれお有りかと存じます。

我が家も世の習い通り、

いや、

結構な「暗黒史」がありまして

それは現在にも

影を落としているのであります。

「人の不幸は蜜の味」

とは良くぞ申したものでして

つい聞き耳を立てるのが常なれど

逆に「不幸」の当人としても

吐き出してみたくなるのも

「人情」ではあります。

しばしお付き合いを。

 

実家詣はもう習慣になっていますが

独り住いの母親と

実家に関わる金銭管理も大事な用事。

公共的、また支払うべきものは

遺漏無き様やっております。

結果母親が個人的に支払うものは皆無。

しかし手元不如意では心元なかろうと

彼女の財布にも幾ばくか入れておきます。

定期的にそれの確認をします。

ところがですよ

スッカラカンの時がしばしば。

「あれ〜?」

彼女に何に使ったのか聞きますが

どうも要領を得ない。

それでまた補充。

で、次回に確認しますと、

また空っぽ。

いくら鈍い私でも

「こりゃおかしい。」

で、ヘルパーさんやらケアマネさん

施設の方に

それとなく聞き込み開始を開始しました。

その結果。

以前5日に書いた

やるせない親戚の女性の子供が

どうも来ているらしい。

子供と言っても私より年上ですが。

その彼に小額ながら

「こずかい」をやっているらしいのです。

母はその彼を大昔から

猫可愛がりをしていたのは

知っていました。

私が熊本を随分離れていましたし

「私の知らない事情もあるんだろう。」

とそれについては

別段気にかけてはいませんでした。

それに我が家を

超貧乏にしてくれたのも彼でしたし

不快感、嫌悪感はあっても

それだからこそ

余計にその事情は知りたくもない。

しかし

思い返せば母親のおかしな行動が

度々あった時に気がつくべきでした。

時折「彼が電話に出ない」と

私に電話があったのです。

「どっか行ってるんじゃないの?」

で済むはずが

母親は

「何か彼に起きたのではないか。

警察に確認してもらってくれ。」

と尋常ならざる要求をした事もあります。

その場は何とか凌ぎましたが

子供の用事で鹿児島にいる時も

彼に電話をして出ない度に

「なぜ出ないのか?何かあったのでは?」

と何度も何度も電話があった事も。

その時、彼に母が頻繁に連絡を取っていると

気がつかない私が迂闊でした。

彼は元公務員。

我が家の暗黒の歴史は

結婚間もない私にかかってきた

母親の一本の電話から始まったのです。

 

続けて良いですか?

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