空前の「医学部」ブームを考えてみた。

近年空前の「医学部」ブームとか。

医師が不足しているのでしょう。

今上陛下の心臓手術を執刀された先生が

何かのコラムに書いてらっしゃいましたが

この現象に少々疑問を呈されてました。

私はそれぞれの「科」の先生に恵まれました。

子供がまだ小さい頃の小児科。

良く引く風邪で内科。

そして最近良くお世話になる外科。

みなさん親身。

今でも小児科の先生とはお付き合いがあります。

「小児」はおりませんが。

たまたまラッキーだったのかも知れません。

そんな先生たちに限って

私の病気の事より「与太話」の方が多い。

先の先生が危惧されるのは

「患者の目を見ない医師が増えつつある。」

のだそうです。

たまに行きつけではない医院に行きますと

現在は電子カルテですから

モニターとキーボードをばかり見て

確かにこちらに向き合わない

先生もいらっしゃいます。

勿論、風邪でしたら喉を見るとか

そんな時はこちらを向かれますが

話しをしていると、

それを文字にするのに忙しい。

キーボードをカチャカチャですね。

なぜ「医学部」なのか。

なぜ医師を目指すのか。

子供の通っている高校でも

学年の人数が200ちょっとなのに

国公立の医学部に進学する生徒が

現役浪人合わせて200人超え。

他が駒場を目指す。

異様です。

なぜ医学部なのか。

「食いっぱぐれ」がない。

確かに今の娑婆ではそうですね。

「安定」している。

確かにそれもあります。

「高収入」

これが一番の原因でしょうね。

すいません「下衆」で。

子供が自分の進む道を決める時、

何かのキッカケがあると思うのですよ。

世界を相手に活躍したいキッカケが

短期でも長期でも良いのですが

海外経験だったり、

もっとくだらないと思える様なものでも

全然構わないと思うのです。

それで商社とか外交の道に進む。

でもほとんどが理系を占める学年構成を見て

その理由を考えますと

「家が医者」

それって本気にやりたい事なのでしょうか。

だいたい振り返ってみますと

私が同学年の頃なんて

将来何になりたかとか考えた事も

ありませんでしたから。

話変わって

医師には特に秀でた部分が

要求されると考えます。

相手が痛みを抱えている人間ですからね。

その辛さ、苦しさをわかろうとする

私にはとても出来ない

人間的な事を求められます。

現在「医学部」志望の生徒さんたちが

全てとは言いません。

自分なりの大義を持って

志望している方も多数でしょう。

でも家が医者。

でもって

子供の頃からの親の「刷り込み」

それが最も多い理由だと思います。

子供がそれを望んでいるのなら

何も問題はないのですがね。

そりゃ私も親ですから

「お前どうなの?」

と聞かれりゃ

行って欲しいですよ。

母方の祖父は医者でしたし。

すいません。

思いっきりゲスで。

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