「不謹慎」とは言わない。熊本人なら見ておくべき。

震災から5ヶ月ですか。

過ぎた時間が

長かった様な。

短かった様な。

日常的に市内の被災は見ておりますが

震源地の益城町の惨状は知りません。

テレビを通じた映像のみ。

ヒステリックな解説つきで。

「相当なんだろうな」

とは容易に想像はつきます。

実際友人も現場で

倒壊家屋の下敷きになったりと

話だけは聞いていましたから。

先日ある先生とお会いしました。

その方は不謹慎とは思われたくないけど

実際現場を自分の目で見ておきたい。

と、早朝お一人でバイクで行かれたそうです。

野次馬とかマスコミが動き出す前に。

そこで現地のおじいちゃんと

お知り合いになられ

当時の事を聞かれ案内されたそうな。

その話を数ヶ月前に私にされた。

でもナカナカ行けません。

自然災害とは言え

大変不幸な事ですし

「不謹慎」

この言葉に強く抑制されています。

ですが

くだんの先生の

「熊本人なら一度は現場を

見ておかなければいけない。」

なぜかその言葉が引っかかっていました。

今日そちら方面に行く用事がありました。

益城町はその先です。

思い切って行ってみました。

まず道路の状況がまるで市内とは違います。

まだウネリが整備されていません。

町に近づくと

明らかに市内とは違う被災状況が。

IMG_2613

あれから随分整理はされたのでしょうが

その惨状は遥かに想像を超えていました。

場所にもよりますが

まともに立っている家がない。

IMG_2611

そんな場所がそこかしこに。

「言葉がない」

とはこの事を言うのですね。

初めて体験しました。

倒壊した家では住めませんから

みなさん避難所か仮設ですよね。

私らが1週間と少々味わった思いを

今でもされてらっしゃる。

手の打ちようがないとは言え

現代の我が国で

この状況が許されるのでしょうか。

やりきれませんね。

県内の最も人口の多い町の

続きの町が大変な状況なのです。

多分、多くの方が

「不謹慎」

との言葉に現場に行かれるのを

ためらっているかと思います。

しかし敢えて言います。

熊本人なら一度はこの惨状を

見ておかなければならない。

同県人がどんな目にあったのか

知らなければならない。

友人の家も訪ねてきましたが

話通り

2階が1階になった潰れた状態で

まだそのままでした。

家の片付けどころではありません。

いつ始まるとも言えない復興に、

その心中はいかばかりかと。

画像は敢えて被害が凄まじいカットは

上げていません。

いや、私には

上げられません。

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