ジャパネットタカタさん もうあの声が聞けないのは残念ですが。

過日「ジャパネットタカタ」さんの社長さんが引退されました。

息子さんにその座を譲られたとか。

非上場で無借金の会社ですから

何も問題はありません。

その高田さんの引退の言葉を読み

感じ入る事が多かったので少し話をさせて下さい。

高田さんは私より随分年上の方ですが

一代で会社をあそこまで大きくされ収益を上げられた事は

経営者として一種畏怖の念さえ持たされます。

私もサラリーマンを辞め独立したのですが

その時期は高田さんが

「タカタ」の通販を創立された数年後でした。

同じ様な業種でもあり

当初のラジオを使った戦略に

多少の疑問を持っていたのは確かです。

例の甲高い声で連呼されるMCに興味こそ惹かれ、

でも実際実績が上がるのだろうかと疑問は持っていました。

売りたい物の裏を知っていたからです。

当時メーカーから多少なりとお世話になっている会社には

資本関係はなくとも「ノルマ」が課せられていたのです。

大きなメーカーで市場を圧倒していたメーカーですが

稀に売れない製品も出してきます。

それにノルマを課し、

主力の売れ筋商品の仕入れ条件に

それを反映させると言う方法が良く取られていました。

私もそれには随分苦労させられました。

ノルマを消化するだけで精一杯。

そこに彼の手法は

「ああ同じく苦労してるんだな」

との印象を持ったものです。

ところがそれは違っていたのですね。

「ノルマ」を消化するのではなく

積極的に美点をアピールし逆に

販売量を伸ばしてらっしゃったのです。

それには彼の

あの独特のキャラクターがあればこそでしょうけど。

そのうち「ノルマ」商品だけではなく

積極的にご自身の選眼による商品を次々に販売され

数年も経たない内に社名も変えられ

テレビをその主戦場とされた時には

まさか同じ人物とは

思いもよらない変貌を遂げてらっしゃいました。

良く考えてみたら、創業の時期はあまり変わりません。

でも片や日本を代表する通販会社となり

片や時代の波に呑まれ霧散し辛酸を舐めました。

この違いは何だろうと考えない方がどうかしている。

引退の弁を読み

納得した様な気がします。

一代で会社を大きくされた方は

大方そのやり方を次世代の方に踏襲させたがります。

彼にはそれがない。

次の世代を信じ

方法論まで次世代の「目」を信じられる。

次の世代には次の世代にマッチした方法を取るべきであり

それは変わっていくのが必定であるとの考え方。

先見の明とはこの事でしょうね。

自分の世代には今までのやり方がマッチしていた。

次は同じやり方で良い筈がない。

初期のあの方法に打って出られる時は

随分考えられたのだと推察します。

他人の目を気にする事なく

自身を広告塔とされる。

なかなか出来る事ではありません。

それに全てをかける気にならなくては。

最高益を出した時点での引退。

これも自分を引き合いに出すと

容易に出来る事ではありません。

固執しますから。

でもこれからを託された社長さんは大変でしょうね。

媒体がどう変化して行くか。

それも並のスピードではありませんから。

ほぼ同時代に活躍され

引き際も見事であった社長さんには恐れ入りました。

その引退のプロセスをマスコミを上手に使い

ドラマ仕立てにするところなどには

流石にしたたかさを感じますが。

それも含めて大した人物です。

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