熊本地震 激震体験5

日中は部屋やら職場のかたずけ。

夜は避難所のグランドで車で寝ています。

朝起きメールの確認等
ドアを開けてやってましたら
佐川急便の制服を着た方が。

「ここは広域避難場所のグランドですよね。」

「ええ、そうですが。」

「救援物資を届けに来ました。」

ついに来ました。

聞けば香川から来たとの事。

で、扉を開けたら

積荷の段ボールに

「葛飾区」

の赤い文字が。

本当に涙が出そうになりました。

早速かの女性先輩に電話。

「たまには葛飾区も良い事するんだねぇ〜」

佐川急便の松井さん。

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物資の受け取りをしていたら

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市の関係者と避難所でボランティアらしき事をしている
男女二人組が登場。

要約すると

「ここで渡されても困る。」

全体の人数の把握と、
夜と昼の人数の把握ができていない。

上に聞いてみますと女性関係者が電話しますが
「当然」つながりません。

聞けば物資は沢山来ていて

明日は雨になるらしいから外に集積してある

物資から配送しているとの事。

市民を飢えさせる原因がわかった気がします。

天災の後には人災なのですね。

少なくとも「広域避難所」と謳っている所には

即断できる人の配置が望まれます。

全国から好意の物資が届いていると言うのに

「受け手」側の対応のまずさから市民を困窮させる。

な〜んとなくわかりました。

佐川の松井さんはグランドの
「ここ」を上から指示されて
来てると言うのに、
現場の対応に困惑されてました。

実際、怖い夜を数日過ごした方たち

これを端にお話する様になりました。

お隣とそのお隣は女性家族。

そして事情を抱えてらっしゃる様子。

電話番号を交換して

「今夜も来て下さい。」

お願いされちゃいました。

不安はわかります。

市内では不埒な輩どもが出没してるらしく

マスコミでは報道されていませんが

女性の被害者が出てる様です。

こんな困難な中

私たちは恵まれている方だと思います。

昨日は夕刻、知り合いの新聞社の方から

社から救援のおにぎりとパンがありますから

届けましょうか?

との連絡。

遅くもあったので遠慮したのですが

朝また連絡があり甘えました。

新鮮な果物と具沢山のオニギリが沢山。

本当ありがたい。

とても美味しかった。

これで昼と夜は飢えずに済みました。

今回の災害で県の経済が停滞するのは
間違いないでしょう。

しかし、先の災害から学んでおけば
多少ですが緩和できたと思うのです。

ソフト面ですね。

物理的には物資は県、市には届いています。

それが行き渡らず社会に復帰叶わず
日々の生活に窮しなければならない。

それだけでも経済的損失は大きい。

また、他府県から多くの人たちが
身を粉にして助けて下さってる現実を
目の当たりにした時、
もう少し合理的なやり方があるのでは。

受け手側に対して思うのです。

この一連の騒動で

土木関係は潤うでしょう。

しかし、我々の様な職種では機材等に
大打撃を受け
その後の経済活動に選択を迫られるのは必至。

これが収束する以前にそこまで憂いなければ
いけない現実があります。

ただでさえ、日々苦労していたと言うのに。

「熊本地震 激震体験5」への2件のフィードバック

  1. こんな事態なのにお役所仕事。
    臨機応変。できない。
    自己判断。できない。
    お前のおつむは、飾りか!!!
    人災だね。

    女性に対する犯罪。。。
    以前の震災でも、報道されず。
    でも、かなりの数あったそうです。
    鶴野さん!守ってあげて!

    1. 断定にして
      気っ風の良いお言葉。
      流石コウママ。
      ありがとうございます。

      警察から不審者、空き巣の広報はありますが
      女性に対する「警告」はないですね。
      マスコミもなぜか報道しない。
      不思議。
      なぜなんだろうね??

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